買い物

ひげそりが壊れたので渋谷のサクラヤへ出かける。カードのポイントがたまっていたので、約¥5000のシェーバーを購入。せっかくなので久しぶりにタワレコを覗く。
ナクソスの新譜で私の丁度30歳下のアメリカの作曲家Leshnoffという知らない人のヴァイオリン協奏曲をパクリ。他のエサ箱を覗くと、シュトックハウゼンのヘリコプター・カルテットなるゲテモノがあった。実際に弦カルの演奏者がヘリコプターに乗り込み、そのエンジン音やスピードに合わせ即興演奏?するという奇抜アイデアもの。試聴してみると想像を絶するひどさ。こんなものに騙される奴が沢山いるんだろうなあ。

昔の実験演奏

これで思い出したことがあった。40年近く前、NHKの教育TVで、小泉文夫さん司会進行の番組で高校生用の「音楽の世界」というのがあった。最後の白黒番組で殆ど誰も見ていないから好き勝手が出来る。そんなある週「現代音楽」と名付けた企画があり、現役バリバリの暴れん坊を呼んで、特徴的なパフォーマンスをやらせようということになり、和田則彦氏(屁で音楽を作って有名になり、その後電話ストーカーで逮捕された)、次にご存知、高橋悠治氏、そして私の三人。和田氏が何をやったか忘れたが、私は自分の弦カルと友人のパントマイムダンサーを呼んで即興演奏を考えた。パントマイムは時々動くのが面白い。そこで、私は右手の動き、2ndは左手、ヴィオラが右足、チェロが左足、そして上半身がヴァイオリン、下半身はヴィオラ、チェロが担当し、動きに触発された即興演奏をやるというアイデアで結果は最高に面白い演奏となった。後でダンサーに感想を聞くと、どこかを動かすと必ず音が反応するのでとても怖かったそうだ。
そして高橋悠治氏。私はあの時の高橋氏の卑劣な行動を未だに許せない。私はひょっとしたら役に立つかも知れないと思い、フィードバックエコーを多用するためアナログテレコで位置をずらしたヘッドを6つ装備したテープエコープレイヤーを持って行っていた。そしてスタジオで音だしをしていたら高橋氏がソバへ来て興味深そうにしている。それはそれでいいんだけど、ピアノでやるとどうなるか試してみたいという。扱い方も知らない訳だから私が手取り足取り教えると結構面白い音が出る。
もう書くのもいやなんだけど、結局高橋氏はそのまま本番をやってしまったのだ。楽器使用料もアイデア料も払わずに! このコソ泥野郎! ざまあみろここで暴露してやったわ!

タワレコではもう一枚、幻の実験的パフォーマンサーのエクトール・ザズーがあったのでこれも購入。タワレコのポイントもたまっていたので、¥190で済んだ。