朝、8:10分新宿発のバスで河口湖へ。いい時間の電車がなくバスにしたんだけど、バスの小刻みな揺れは非常に不愉快。外の景色も平坦で面白くも何ともない。早くて安いのは確かだが。9:50分に着いた富士急ハイランドで半分以上が降りた。フーン。10:00過ぎに老健施設「はまなす」に到着。早速ドクター六花と介護士の木下さんにインタビュー。先月、高松で行われた全国の老健施設の学会で「純正律」の痴呆者に対する著しい効果の発表について詳しく訊くためだ。詳細は純正律音楽研究会機関紙「ひびきジャーナル」に書くが、私が驚いたのは痴呆患者の「不穏行動」だった。私は徘徊行動に対する効果は聞いていたが、この不穏行動には驚いた。夜中に大声を出して暴れ、他人を起こし回って、最悪の場合は全員が不穏行動になることもあるという。黙って徘徊してるのなら転倒して怪我しても本人だけの問題だが、不穏行動は他人に危害が及ぶ。そんな危険に対し純正律は著しい鎮静作用があり、介護の助けに成っているという。また、途中で純正律をやめて演歌を流したところ、全く効果がなく元に戻ってしまったという。老人の中でとにかく家電の電源を切って回るオバサンがいて、TVでもCDでも電源切りまくりだが純正律がかかっているときは電源を切らないという。なんだか信じられないような効果だねえ。要するに壁紙音楽として定着してるんだねえ。
インタビュー終り、老人たちの忘年会へ。みんなに食べたいものをリクエストしたら、ラーメンと寿司ということになり、ドクターは自ら寿司握り。私はヴァイオリン取りだして演歌、唱歌、賛美歌を奏き、最後にドクターのギターと一緒にみんなで「お正月」を歌ってお終い。「ほうとう」御馳走になって帰りはゆっくり電車。一緒に行った神田嬢も電車が好きで良かった。6時に事務所へ戻り、事務整理。