昨日の夜、テレビで花の場面をみたので、朝起きてすぐに渋谷発9:01の電車で小山へ。足利のフラワーパークへ行くつもりで、電車に乗ったんだけど、なにやら雨模様で傘もないから気がそがれて、水戸線の電車に乗ったが、どうも落ち着かず、両毛線に乗り換えた。すると雨があがった。これならフラワーパークへいけそう。小山から6個目くらいの富田という駅で降りて、10分程歩く。もうすでに客が多い。入園料を1000円もとられた。以前にも来たことがあるが、そのときはもっと安かった。聞くと、花の状態によって入園料が変わるということ。日本一といわれる藤棚のトンネルに行ったら、ここんところ寒いせいで開花が遅れたようで、今日が満開だった。しかしこのフラワーパークは最近造園したばかりの人工庭園で、なんだか風景が落ち着かない。そこに人がわんさかいるものだから、すぐに退却して、12時近くの電車で桐生へ。ほんとはこっちの方が目的だったのかもしれない、わたらせ渓谷鉄道に乗る。名前はとても観光的なんだけどたいした急流でもない渡良瀬川に沿ってのんびり走る様はあまり観光的とも言えない。終点の間藤まで行くか、二つ手前の通洞で降りて、足尾銅山の観光に行くか迷ったが、今回は銅山観光を30分程すれば間藤からの折り返し列車に乗れるだろうと思い、通洞で下車。5分歩いて、銅山の入り口には怪しげなアプト式鉄道がある。でもこれは完全に見掛け倒しで、歩いていけるほどの距離をそれらしく走ろうとしているが、とても様にならない。10年ほど前にもきているんだけど、そのときの印象とはだいぶちがうな。いよいよ坑道の中に入って、江戸時代からの歴史をみるんだけど、穴の途中にいろんな格好の等身大の坑夫の人形があっていささか気味悪い。早く出口に行かないと間に合わない、と焦っているうちに、道を間違えたりして、列車に間に合わなくなった。4時少し前なんだけど、次の列車は5時23分。なんとこんなところで1時間半近く過ごさねばならない、とうんざりしていると、突然すごい大きなドリルで山を掘っているような振動がした。暇なので銅山堀りのアトラクションでも始まったのかと思っていると、売店の人たちがばたばたと地震だと騒ぎ立てている。確かに、縦揺れがすごかった。すぐにテレビに速報が出て、足尾震度4だといいつつ、みんなは今日のほうが怖かったね、と言っている。こんなところで大地震に会い、坑道にでも埋まったりしたらしゃれにもならない 。仕方がないので、売店のビールを飲みつつ、おばさん相手に雑談をしたが、昔の足尾銅山はものすごく景気が良かったらしいが、今は見る影もない。鉄道も廃止になりそうな噂があるよね、というと、おばさんは顔を曇らせて、そうなったらますますだめだわね、と。暗い話を聞いているのもいやなので駅に向かい、駅前のなんでも食堂で時間をつぶし、やっと列車に乗る。渓谷沿いに走る鉄道としては、黒部峡谷鉄道が日本一もおもしろく、次に大井川鉄道、それに比べれば、廃止されても仕方がないかな、と思わせるような特徴のない沿線風景。「あいおい」という駅で東武の特急に乗り換える。「あいおい」というのは姫路の先の相生が有名なのだが、ここの「あいおい」は相老と書く。相老いるってやだね。
テレビでは相変わらずイラクの斎藤さんのことをわーわー言っているが、あれこそ自己責任の最たるもので、どうみたって金儲けのために行ってるとしか思えない。金儲けじゃない素人には日本政府からして大声で自己責任と言っておいて、元自衛隊員の傭兵の行方を捜すのに政府が動いてるんだから、わけわかんない。斎藤さんの立場を非難否定しない政府の行動はなんか裏にあるんじゃないかと勘ぐりたくもなる。高遠さんたちがかわいそうだね。