ビゼーのカンタータ、十字架の話

朝のCA-TV,ビゼー交響曲。その前にビゼーローマ大賞獲得作品、カンタータ<クロヴィスとクロティルド>をやっていて、最後の絶唱が「キリストに栄光あれ、邪教に呪いあれ」の何度にもわたるリピート。わたしゃこんな曲大嫌いだね。これじゃ回教徒怒るよ、ムハンマドの風刺漫画の背景にもなるんだなあ、こういう言葉。ストリング誌のNさんの芸術論に「例えばキリストの十字架にかけられている絵を見て、それに芸術性を感じるためには、やはりキリストのことをまるで知らなければ、それには感動できない。同じことが音楽にも言えて.....」とあるが、わたしゃ十字架のキリスト像になんか全く芸術性を感じないし、感じたくもないから、キリストのことなんか知りたくもない。あっ、ちょっと言い過ぎたなあ、キリストのことは知りたいし聖書も読んだことあるけど、それは十字架のキリスト像に芸術性を感じるためじゃないんだなあ。そんな絵やビゼーじゃなく、バッハの受難曲でもなく、Robbins と言う人のシンセサイザー作品、VIA CRUCIS の方をお奨めするね。キリストの処刑のあとの遺体に群がる蠅の羽根音がすごくリアルで不気味だ。