演奏も「気」を送らねば

終わってマーユさんの所へ。私のCDがいろいろと効果を上げているという話で、久喜の病院では夜のナースコールが減り、越谷の病院では、徘徊と不穏行動が減ったとか。生後4ヶ月で、物凄く泣きわめく赤ちゃんが「第3の夢」を聴いたとたん、ぴたりと泣きやんですぐに寝たとか、物凄く情緒不安定で騒ぐ犬が二匹、見事に眠り、起こそうとしても起きなかったとか。こんな話を中心に私のヴァイオリンと他の人のヴァイオリンが全く違うのはどういうことか、という話になり、私もそんなことはあまり考えたことがなかったが、他のヴァイオリニスト達は、いい楽器を持てば持つほどなぜさすってるだけで、気が入っていないという話をしつつ、マーユさんの所だからこそ「気」が重要。私は自分で大層なことを云う気はさらさらないけど、私の演奏はこの「気」を送ってるかも知れないと気付く。他人のヴァイオリン、また他の楽器でも歌でも「気」のこもった演奏はほとんどない。でも本当にうまい人の演奏を聴くとこちらも解放されて、いい気分になる。やはりその人から「気」をもらっているんだと思う。私も体に気を付けて、良い「気」が送れるように精進しよう。でもその「気」が充分に伝わるのは純正律の方がいいに決まっている。音響物理上の純正律なんてただの要素。純正律というフィールドでどうするかということが重要なんだと改めて知る。