大崎さんのノート

整理していてとても面白い。「通奏低音の崩壊は、すべてを楽譜に書く要求が増えたから」「楽譜は料理のレシピと同じになっていった」「男はVlnかカストラート、チェンバロは優秀じゃない」「ヴィーン音楽院では女性はVlnで入れなかった。オケが男だけだったのはこの伝統」「音楽学校でのレパートリー作品がスタンダードに成っていく」「モーツァルトは晩年を除きバッハの影響はない。ハイドンはバッハを全く知らない」「バッハ信仰は19世紀から」「1801年<平均律>出版。ピアノ教育と合唱運動によって、バッハは見直される」「メンデルスゾーンの父がE・バッハの遺産、大バッハの自筆譜を買う」「19世紀以前の音楽は芸術と違い社会的要請だった」「19c,バッハは小川ではなく大海だと言うバッハ信仰」「音楽史はこれまで楽譜だけを対象にしてきた」「アレグロよりプレストが早いなどは、イタリア語を装った音楽用語である」「ベートーベン、チェルニー、シューマン、アルカン、サンサーンス、みんな、テンポ表示が早い」「作曲家の意図を代弁するのが演奏家であるという謙虚なようで実は恐ろしく不遜な考え方がある。この考え違いから脱却しなければならない」等々、非常に刺激的である。