大崎さんの<オーケストラの社会史>

今日はずーっと読後ノートの整理。「劇判の幕間のオケは転換が終わると中途半端に終わらなければならない」これは、現代でも全く同じである。「1757,マールプルク、Vlnを弾けないtp,timpは高い地位につけない。」「ソリストの特権、譜面台に蝋燭二本とか。」「19C始めまでVlnは裸。顎当はシュポアの開発。」「1803,ペテルブルグのシュポーア日記。フレンツェルの息子、未だ顎の位置、右側で弾いている。」「1803年、いまや指板を長くすることがヴァイオリン奏者を楽にした」「トゥルテの反り弓で音量拡大、しかし本来のボーイングが失われる。」「クレモナとシュタイナーの争いの末、クレモナが勝利。」この辺の話が「独ヴァイオリンが全く評価されず、楽器はクレモナ、弓は仏」の現代評価の根拠。「譜面台を叩く指揮者の悪習」これは笑えるね。「1814,エロイカをスコアから指揮した。」それまではパート譜で振っていたようだ。「ぺトゥリ、ヴァイオリン弾きは自宅で調弦しておくこと、会場が半音違うこともあるから」「VlnはDから合わせる」これは驚きだ。「1859年、パリ会議、a=435」「1824,第九初演の総練習は2回。1861,3月<タンホイザー>の練習は164回」「勝手にアリアを移調するオペラ歌手の横暴」etc.