1971年の日活映画、私の映画音楽

昨日、藤本さん達と聞きまくって話題にしていた日活映画を、復活上映しているという情報が掲示板にあったので、藤田敏八監督「新宿アウトローぶっとばせ」を観てきた。京橋のフィルムセンター大ホールにお客さんは半分も入っている。35年前、渡哲也、原田芳雄梶芽衣子、冲雅也達の意味もない喧嘩ばかりで、当時、なんでこんなもん作るんだと思いつつやるなら徹底的にカッコ良くしてやろうと思い、伊集さんのスキャットソプラノ、誰だか忘れたうまい口笛、ペット、サックス、バスフルートとリズム隊で、バカラックがフランス映画を作曲したようなふんい気。音楽も含め物凄い熱気が甦って来る。バスフルートとソプラノのオクターブユニゾンなんて、今じゃ考えもつかんことをやって、結構成功している。全体的に今の若者じゃ、ああいうふんいきは無理だね。小汚い日活の食堂のすみで、カレーライス食いながら梶芽衣子に二人で有名になろうね、なんて言われたのを思い出すなあ。皆さん、今の純正律の玉木からじゃ想像もつかんでしょう。