邦楽コンクールの審査

今日は洗足音大内の現邦研主催第三回東京邦楽コンクールの日。私も審査員を頼まれていたので10時に洗足に到着。審査員は7人だが、砂崎さん、福永さん、西潟さんと錚々たる姉御巨匠の中にあってはまじめにやらなきゃと少し緊張。10時30分から予選通過の10人の演奏が始まった。私は事前に何も聴いていなかったので驚いた。アンサンブルもソロも関係なく邦楽であれば何でもよし。しかも課題曲なんて言うシバリはいっさい無く完全自由曲という考えられないような放し飼いスタイル。出てきた人も60過ぎの尺八古典本曲から、自作自演、そして、25絃で広瀬量平作品という信じられないような幅。こんな過酷な審査は初めてだ。演奏終わり審査員みんなの話を聞くと全員が難しいと頭を抱えている。何と言っても公明正大を期するため審査員の採点が公表されるためよけい、緊張が増す。出演者の選曲が重要なファクターになるという非常にユニークなやりかたなので全員にとまどいがあったが、集計の結果はまあ、予想の範囲内ではあった。受賞者の演奏はリラックスしていい演奏だった。みなさん、これからを期待しています。   ヤレヤレ。