朝のCD

プッチーニの歌劇「西部の娘」前半。「蝶々夫人」「トスカ」「ラ・ボエーム」を書き終えたプッチーニは「ドーリア・マンフレーディ事件」に会い、2年間作曲できなかった。この事件はプッチーニ家の女中、ドーリア・マンフレーディを、夫と密通したと疑った奥さんによる4カ月間にわたって公衆の面前でドーリアを罵倒し続けて自殺させてしまった事件である。この事件から立ち直った直後の作品だが、それまでのプッチーニとは違い、全く湿りっ気がない。そのせいか、あまり上演されることのない作品だ。