ロストロの映画

21日から公開されていたロストロの記録映画、上映中に逝去した。で、今日映画館へ出かけた。渋谷の元仁丹ビルの近所で、こんなところにまで映画館が出来ている。映画はロストロ夫妻の金婚式を中心にしたもので、私は奥さんのガリーナ・ヴィシネフスカヤに思い入れはないので、彼女へのインタビューは眠ってしまった。ロストロへのインタビューで面白かったのはショスタコプロコフィエフの話だ。ロストロは二人から作曲の授業を受けていたが、プロコフィエフショスタコが学生にマーラーを薦めることに大批判的で、今音楽院にはある病気がはやっている、それはマラリヤだと変なダジャレを飛ばしている。またショスタコの白黒映像があり、そこでは「ロストロは完全な技術を持っている、しかし彼は技術のために演奏するのではなく、音楽のために演奏するのだ」と言う言葉もすばらしい。また、ウィーンでは、ロストロの最後の初演作品、ペンデレッキのチェロ協奏曲の演奏をペンデレッキ立ちあい、小沢征爾の指揮でやった映像が印象的だ。いい曲だとは思わなかったけど。