聴いたCD

ボルトキエヴィッツ交響曲No1。なんともはや物凄いチャイコフスキー病。ヨーロッパ滞在中に起こった第一次大戦でロシアのスパイと疑われ、帰った祖国の革命騒ぎでいいところの出だったのでいじめられ祖国からも追放された不遇の人。オーケストレーションはうまいし、よく聴かせるがとにかくロシアに帰りたいホームシックだけで成り立っている曲で臆面もなくチャイコフスキーの影を慕い、終わりには堂々と旧帝国ロシアの国歌を高らかに謳い上げる。ここまで来ると冗談音楽としか思えない。いい才能はあるはずなのに勿体ない。交響曲No2は大したことない。
グラズノフの Ballad F,Orch、組曲<中世から>OP79、Finnish Sketches,op89,Variations,St、Characteristic Dance、Volga Boatmen's Song、ボルトキエヴィッツに比べればよほど精神安定しているけど、面白みはない。
マリピエロの弦楽四重奏曲、No2.3.4。No2が面白い。