桐朋の集中講義

26日と27日の二日、90分の集中講義を6回やることになっている。一回はハープの高木さん、もう一回は「うる星やつら」の作曲家、安西さん、もう一回はホーメイの巻上さんのゲスト出演をお願いしているが、細かい内容は一切考えていなかったので、慌てて考え出す。最初は私の新刊「音楽革命論」を中心にドイツまみれの音楽教育批判、そして純正律のすすめとして、高木さんとの演奏、その後、「邦楽の壁」として邦楽のことをしゃべるのを忘れていた。さあどうしよう、というわけで、鶴澤清治さんの義太夫三味線のCD,中村明一の尺八による「鶴の巣篭」。細棹ユニット「三糸」による「ソーラン」を聞き直す。そしてなによりも邦楽とギリシャ音階の酷似性を主張するために古代ギリシャのメロディをテーマに作曲した、三味線、箏、17絃のための「デルフォイの風」を聞き直す。この曲は自分で聴いていても恥ずかしくない良く出来た曲だと思う。ガムラン風の難しいところもよく演奏している。二日目は商業音楽の重要さを説く日で、大江戸捜査網怪奇大作戦、日活映画音楽などのCDを聞き直す。