聴いたCD

シェリゴフスキ作品集。グローヴ音楽辞典によると、何度も作風を変えたとあるが、まさにその通り、コメディ序曲と四つのポーランド舞曲は全く下らない、ポーランド版、ルロイ・アンダスン風だがピアノ協奏曲は俄然刺激的なプロコフィエフ風。ノクターンとオーケストラ協奏曲はまあまあ。
タネイェフの弦楽四重奏曲、No1.3。チャイコフスキーの弟子で親友だったタネイェフはロシア人には珍しい西欧風の作風でフーガや対位法の大家だった。私はチャイコフスキーのホモダチじゃなかったのかと疑っているが、タネイェフの作品はチャイコフスキーと二人だけの秘密にされ、なかなか公開しなかったことなんか非常に怪しい。アサフィエフはその大著「ロシアの音楽」でも絶賛している弦楽四重奏曲だが渋くてそれほど面白くはない。