聴いたCD

マンゼの演奏するタルティーニの「悪魔のトリル」他。すべて無伴奏ヴァイオリンで、ヴィブラートも少なく、音程は純正律的に取らないと悲惨になる。そういう意味では純正律的だが石井氏の言うようななまめかしさは感じられない。それよりも、4曲目の「スコルダトゥーラのためのパストラーレ」が素晴らしい。スコルダトゥーラと言うのは、ヴァイオリンの変則調弦のことで、この曲では、ソレラミではなくラミラミ調弦で、イ長調の和音がすばらしい純正律で鳴り響いている。