JASRAC総会

午後.市ヶ谷でJASRAC総会。あまり気分は優れないけど、今回は公取委の件のなにがしかを知るためでかける。私は作詞家や作曲家と会うのは大嫌いで、会場に近づくと気分がめり込んで来る。こんな狭い業界でも自分の立場だけで動き回る小人物が多すぎるからだ。
時間で始まった総会だが、加藤理事の挨拶進行に公取委の件に関する話が一切なく、とてもいやな感じ。審議は予算なので、それに対する説明が延々と続く。なかでもJASRACが力を入れたのは最近近づきつつある放送局からの曲別使用の報告が現在のブランケット(包括契約)方式とどう折り合うかということが中心で、曲別報告に対応するためには新たにこんなに経費が必要だということを強調するためスライドまで用意する有様。つまり現行の包括契約を死守したいのだろう。私はこのうさんくさい説明に今のJASRACの諸問題が露呈していると思うが、周りの人たちを見ても、問題の根源が理解できていないのは明らかだ。なにおかいわんや,,,,,,,,。
やがて審議に入り、評議員小林亜星さんが発言、それは、今回このように多数の参加があるのはみんな公取委の件が心配、それに対してJASRACは全くなんらの説明もない、ということを中心にかなり長く発言。その後かなりの人が発言したがほとんどが評議員。これは変だ。私も評議員だった時、気がつかなかったが、まず年に一回、しかも交通費をかけて参加している一般会員の質問を優先すべきだ。私も何度も挙手したが無視された。もう最後に近い段階で私の番が来た、私のいいたいことは、公取委の拘りである包括契約。結論だけ言うと、放送使用の包括契約JASRACの独占であり、JASRACノンメンバーの楽曲の補足が全くなされておらず、民放連はJASRACに払ったと言って知らん顔、JASRACも知らん顔、これは重大な憲法違反だということ。しかし一般参加者にはなんだそれ、だろう。もうくたびれた。またの機会に。