伊賀上野へ

9:20東京発の新幹線でお箏の佐知子さんとまずは名古屋へ。11:55着でバス乗り換えは13:00発。少し時間があるので、どこかで「ひつまぶし」でも食べようかと言いつつ、まずはバス乗り場へ行って切符を買おうということになり大きな荷物を抱えながら歩き出したが遠くてしかもエレベーターの場所が分からず20分以上かかってしまい、「ひつまぶし」は諦めて、佐知子さんはデパ地下の弁当を買った。
上野産業会館前行きのバスはガラガラで我々を入れて5人しか乗っていない。伊賀上野は相当寒いと聞いていた上に雨も降っていて前途多難だなあと思っていたら、名阪道路に入って山道のトンネルを抜けるとあら不思議、雨が上がり、お日様が照りだした。私は相当の「晴れ男」だが佐知子さんも「晴れ女」だそうだ。山の紅葉を期待していたがほとんどそういう景色はなく、思いのほか平坦なまま、14:30に上野着。道もいいし、バスも揺れず、なんだか拍子抜けするように簡単な旅。呼吸大学の学長さん宮本先生のお迎えの車で目的地へ。田んぼの中のかなり広い一軒家で、「呼吸する家」。空気の流通を第一に作られた家で、閉じ込めて外界と遮断する現代建築とは正反対。一階、二階、天井と全部竹を敷き、空気が自然に呼吸している。打ち終わったばかりの「呼吸蕎麦」を頂いたがとても美味しい。そして宮本先生の「呼吸する家」と「呼吸する土」のお話を聞く。確かに少し寒いけど竹の上に座っていると足の裏がぽかぽかして来る。そして我々の演奏。お座敷だし、お客さんも目の前にして、いつもとは全く違うお座敷演奏。それはそれなりに面白かった。
田口さんの工夫のベジタリアン料理もおいしく、食後は車で20分くらいの島ヶ原温泉につかりに行く。とても清潔で綺麗な温泉だけど男湯は少しぬるかった。帰って呼吸の家の二階で寝かせてもらったけど、竹ばりで下が透けて見える。でもそんなに寒くはなかった。