久しぶりに映画

新しい本を書くため以前途中放棄したパレスの「音楽著作権の歴史」を読み出したがなかなか進まない。で、気分転換のため、先日来た磯田さんに勧められたアメリカ映画「ヤング・アト・ハート」を見ようと思ったら有楽町で13:40。どうせならついでに評判の高い「三国志・レッド・クリフ」の上映館を調べると凄い近くの有楽座で16:30。二つ見るつもりで12:30ころに有楽町に着き、シニアなので\1000で指定席を買えるのは嬉しい。昼飯を少し歩いて「慶楽」にしようかと思ったが、初めて入ったイトシアをブラブラしているうち、その中の中華屋に入り「あんかけ五目飯」を頼んだ。ところが、サラダ・スープ・漬け物付きで量が多く、とても全部食べられない。最近は西麻布か渋谷の飲み屋で単品しか頼まないのでこの量は全くダメだ。お勘定をするとレジの女性から「お口に合いませんでしたか」などと言われ「不味いから残したんじゃないんですよ、ダイエットをしていると胃が小さくなったようです」というとニコリと納得してくれた。ヤレヤレ。。
 さて、ほぼ満員で「ヤング・アト・ハート」が始まった。平均年齢80以上の老人たちのコーラスが7週間後のコンサートに向けての練習とメンバーの私生活をないまぜにしたドキュメンタリーで映画としての完成度は高いと思う。知ったかぶりをして,と思わないでほしい。私は若いとき日活のスタッフだったので映画作りの裏舞台はよく知っているつもりだ。コンサートを目前にして二人が天国へ行く。その悲しみを乗り越えてのコンサートは大成功。オバマが出て来るずっと前の製作なのにの歌が面白い。彼らのレパートリーはR&Bを中心とした,ゴスペル、ロック、なんだけど、アメリカ人だから当然という前提にはちょっと違和感があるなあ。80過ぎてどうしても歌いたいという根源的衝動が希薄なのだ。老人がこんなにやっていることだけで感動を覚えるだろうという少し志の低さを感じてしまう私はひねくれているのだろうか。
 終わってかなり疲れ、「三国志」は別の日にすることにして、「慶楽」まで歩くとアチャァ、日曜日は休みだった。気を取り直し「三国志」へ。ほぼ満員で始まったが約30分、凄まじい殺しあいのシーンばかり。私は映画で一番苦手なのは戦闘シーン。日活のアクションなんて幼稚園だよ。くたびれていたせいか気分が悪くなったので、30分で退散。新たに出直そう。