夜の教育TVはすばらしかった。

私は紅白は絶対見ないのでネットでTV番組を調べると、教育TVでなんとスティーヴ・ライヒの「ディファレント・トレイン」をやるらしい。この曲は私の新著「クラシック埋蔵金」で最も推薦している曲だ。しかしそれに到達する前に今年のいろんなコンサート紹介のため「トゥランドット」や「フィガロ」をやったりする時間が長いので、映像だけにし、CDでチャイコフスキーのオケ組曲No2を聴きながら気になるTVだけをオンにする。物すごくあざとい変な演出の「恋とはどんなものかしら」、フランス人ソプラノによる「オーヴェルニュの歌」はなかなか良かった。そして、コンセルトへボーのメンバーだったかな、金管五重奏による「ルスランとリュドミラ」序曲。みんなすごくうまいんだけど、所詮ブラスで聴く曲じゃない。大道芸ならバカ受けだろうけど。そしていよいよスティーヴ・ライヒの「ディファレント・トレイン」。いやあ、正直言ってバック映像と演奏の冴えに衝撃を受けてしまった。1楽章は予想通りアウシュヴィッツだったが、3楽章の演奏(私の知らない日本人たちの弦楽四重奏)もとても素晴らしかった。日本人の意識もやっと変わりだしたのかも知れない。
そして庄司沙矢香のチャイコンの3楽章。私は彼女がコンクールで優勝したときに週刊誌からコメントを求められたがその時は実は評価していなかった。しかし今日は劇的に評価が逆転した。とても良い。何がと言っても、いつもニコニコして実に楽しそうに演奏している。日本人も変わってきたんだなあとまたも実感。

その後CDでチャイコフスキーのオケ組曲No3。これはダメだ。