プチ新年会

MIDIをやり、3時にヴァイオリンの中野さんが来る。「革命的音階練習」を中心に私に訊きたいことがたくさんあったようだが、私から見るとかなりエキセントリックな女性で、なんでも分析をしたがる。私は音を出す前は楽譜を分析するけど弾くときに分析しながら弾いたりはしない。いろいろやったあと「タイスの瞑想曲」の冒頭をやってみると案の定全くメロディになってないし、説得力ゼロ。これは私がいつもストリング誌で書いていることでもあるんだけど。そして私が演奏すると、4拍目を強くするんですね、なんてトンチンカンなことをいう。そんな小さい分析をしちゃダメだ。メロディのどこからどこまでを一つのフレーズにするか決めれば、自然とどこを強くするかなんてわかるもんだ、というが、どこまで分かったのかなあ。
私は彼女の個人攻撃をしてるわけではない。そうではなく日本人のヴァイオリン弾きが陥っている典型的なドツボだからなのだ。
その後芸大の1年下の福島さんが来て少しDuoをやったりしたあと飲み会。最後には私の随分前の交響詩鉄腕アトム」を聴いて大笑い。スタッフを含め皆さんありがとうございました。