最近読んだ2冊の本

1.福岡伸一「できそこないの男たち」(光文社新書
聖書ではイヴはアダムの肋骨から造られた、となっているが、事実は正反対で男は女になれなかった不完全な存在ということを遺伝子情報から詳しく書いており、睾丸の縫い目に対する詳しい説明にはびっくりするばかり。しかし私はもともと男は女に勝てないということを身を以て体験している。それはヴァイオリンの上達具合で、全く女の子には歯が立たなかったことだ。バカおやじに奨めたいが読まないだろうなあ。
2.山本兼一利休にたずねよ」(直木賞受賞作、PHP)
ワビサビとは全く縁のない私だが、この本はおもしろい。利休切腹の日から始まり、どんどん過去に遡る構成も良い。しかし、余りにも完全主義者の利休なんて周りにいたらやってられんなあ。