忙しい一日。

久しぶりに忙しい一日だった。1時に伊勢原の老人ケアハウス「風の丘」をやってらっしゃる川上道子さんとご子息が来られた。二人とも福祉関係のネットワークのNPOをされている。
最近「風の丘」が新聞各社に注目され、NHKも取材に来ているそうだ。川上さんは神奈川県のその道では有名な方で頼もしい。
少し遅れてリズム時計の小俣さん到着。実は3年くらい前、川上さんからナースコールの音がひどすぎるので、純正律で改善してくれないかとの提案を受け発音体の相談を小俣さんにしていたのが今回やっと、当事者同士の御対面となった訳だ。もういきなり二人は意気投合。また川上さんは純正律童謡「ふるさと」を大変気に入ってくれ、来月の18日、「風の丘」に行くことになった。
そうこうしているうち、2時に富山県高岡市の小泉さんと社員が到着。小俣さんと組んで純正律系のベルを作っており、その音の評価をしてほしいとのこと。このプロジェクトには実は中央大学の工学部の音響関係の教授にお世話になっており、一緒に中大に行ってほしいと。
川上さんとは別れ、タクシーで春日のキャンパスへ。全く経緯も分からないまま戸井教授に紹介されたが正直言って困ったなと言う感じだった。大学教授ともなれば妙に威張られたりすると私の頭は思考停止になり、たいへん危険なのだ。しかし様子をうかがっていると、威張り腐る様子は全くない。
私は私で初めてのベルの試作品を前に小俣さん、小泉さんにダメ出しをしているさまを興味深そうに観察している。戸井教授はとても察しの良さそうな人で、私の街の騒音退治とか、駅の発車音で自殺者が出ているかも知れないという話にはとても面白そうな反応を示してくれた。教授の研究テーマを訊くとなんと、電化製品、自動車、医療機器、等のノイズ改善だそうで、街の騒音退治にも関わっているそうだ。なんだ、なんだ、私の目標とドンピシャだ。
教授はバルセロナのガウディの教会のベル設置にも立ち会い、高い所へ登ったそうだ。その時の協力者が久石譲氏だったそうだ。
教授とはとても話が合ったが、ベルの方は6月3日の見本市に出品とのこと。なんだ、なんだ、間に合わないじゃないか。私がどこまで参加するのか立ち位置が分からないまま、散会。ハテサテ......。

夜7時半に高橋さんが到着。事務所近所の海音で音友用の編曲のフィナーレ変換の点検。ご苦労様。