洗足で録音

tamakihiroki2009-06-27

朝の9時半に溝の口駅で事務所の二人と待ちあわせ、洗足へ向う。今日は一日かけての録音の日。洗足は何億円かかけてショービズ系の新校舎「ブラックホール」を完成。とても立派な建物で地下の録音スタジオは、不況の昨今では信じられないほどの快適空間と充実した録音機器で満たされ、目を見張るものがある。
三月のお披露目以来、録音はよくやってきているが、本格的商業用のCD録音は初めて。その栄えある名誉が今回の「源氏物語」だ。元はアイリッシュハープとヴァイオリン用の曲だったがそれを今年の一月、邦楽器アンサンブルとソロヴァイオリン用に編曲して表参道のパウゼで洗足のミニコンサートとして演奏したところ大変評判がよく、今回の栄えある初録音の運びとなったわけだ。発売は未定だが洗足のレーベルとなる。
一月は四曲だったが今回新たに四曲追加した。十時ころから音だし。三味線の音決めが難しく、少し時間がかかったが後は順調そのもの。8曲中、2曲は純正律で、後はピタゴラス。演奏は難しくないので、音律に拘ったが、全員いい音で完成度も高い。いい作品になったと思う。
なんと四時前に終り、丁度1階のホールでガムランが始まったので前半だけ聴き、ギャラリーとして参加してくれた溝の口在住の川合さん(純正律音楽研究会の理事)の案内でアンサンブルの演奏者、お箏の野澤佐保子さん、吉原佐知子さん、17絃の染谷京子さんと連れ立って駅前のビヤホールへ。ここで染谷さんは帰り、あともう1軒、日本酒と刺し身のおいしい店へはしご。佐保子さんとは話したことがなく、大人しい人かと思っていたら意外とおしゃべりで楽しかった。