ハープセラピー新曲

高田さんから委嘱を受けたハープセラピー用の新曲7曲を完成させねばならない。アメリカでは大いに行なわれているという病室でのハープ演奏用の曲だ。これは7つの旋法を使い、患者に合わせて何の旋法にするかどういうテンポにするかを決めて行く。
イドフリミエロの7つの旋法、ドから始まるイオニア、レから始まるドリア、ミからのフリージア、ファからのリディア、ソからのミクソリディア、ラからのエオリア、シからのロクリアだ。クラシックの人は知らない人が多いだろうけど中世の教会旋法を元にしたスケールモード様式で、ジャズ、ロックではお馴染だ。
この中で一番作曲しやすいのはドリア(グリーンスリーヴス、スカボロフェア等)ミクソリディア(お馴染大江戸捜査網)で、次にリディア(昔のアメリカアニメに多かった)フリージア(邦楽に多く、機能和声的にはナポリの六)、意外といやなのが、C-Dur,A-mollと同じ並びのイオニア、エオリアで、気を付けないとすぐ機能和声的になってしまい、旋法ではなくなってしまう。典型的なイオニアラヴェルの「ボレロ」だ。
そして最も書きにくいのがロクリア。シから始まりシで終るという変な音階。
私の作曲の最近は殆どがモードなので、得意分野とは言えるんだけど......。