Well tempered

(バッハの続き)バッハは英語で言うと Well tempered(良く調律された)としか書いておらず,決してEqual temperedとは書いていません。昔からバッハが使ったWell temperedは一体なんだったのか、というのが謎で、多分ヴェルクマイスターIIIではないかと言われています。ヴェルクマイスターやキルンベルガー等を不等分平均律と呼ぶのは誤解を生むのでやめようと一部の人たちは言っています。


バッハ以後の流れ。ごく簡単に言うと、モーツァルト的ホモフォニー世界は純正律指向のヘンデルの系統です。その時代大きな影響力があったのはバッハではなくヘンデルでした。

一方メンデルスゾーンの父はCPEバッハから大バッハの直筆原稿をたくさん買い、その中に「マタイ」があった。1800年頃ピアノが普及し、一世を風靡したテレマン室内楽ははやらなくなり、いいピアノ教材を捜していた人たちによって「平均律曲集」が日の目を見始めていたのも復活のきっかけ。