「愛のよろこび」のオケ伴編曲がやっと終わった。この仕事は9/2の名古屋における礒さんという女性ヴァイオリニストが、セントラル愛知オケでソロをやるための伴奏用編曲である。オケは2管編成だけど、こういう曲をワーワーとがなる必要は全くない。しかし木管金管、弦の音色を活かして、メリハリのある伴奏を作るのは、結構難しいと思う。ま、とりあえずは完成したので、あとは「ホラスタッカート」。また譜面をみて、ますます嫌いな曲になってしまった。
TVでは「ピアノマン」がお芝居だったと言っている。私は最初の時から、なぜピアノマンのピアノ演奏の音が公表されないのか、すごい不信感を抱いていた。バカTVの最バカのワイドショーでは、公表されたグランドピアノの絵を見て、ここまで細部を描けるのはホンモノのピアニストだと断言していた。演奏も聴かないで。ピアノの絵をうまく書ければピアニストというなら、誰も苦しい訓練をやめて、ピアノの絵ばかり書くだろう。ああ、あほらしい。大体、最初からピアノ演奏の音を公開しないのは、何か別の理由があるんだろうと思っていた。本当にピアノが弾けるんだったら、録音を公開すればいいのに、絵と写真しか公開していない。こういうイビツな騒ぎというのは、絶対何かを隠すための猿芝居だと思う。イギリス国内で何かヤバイことがあったんじゃないだろうか。我々プロの音楽家からすれば、演奏が公開されれば、すぐにどの程度の腕前かわかる。病院側の発表が「白鳥の湖」とビートルズをたいへんうまく弾いたといっていたが、両方ともクラシック系のピアニストはやらない。両方とも、ピアノ譜がないからで、その種のピアノ用ではない曲をシャラーっとやるのは、たいがいホテルのラウンジ系ピアニストで、ピアノバーか何かで客のリクエストに器用に応える技術を持っている人だ。しかしそういう人なら、公開された写真ですぐにわかるはず。いまだに、本当の経過は発表されていない。なんだか実に変な事件だった。