おもしろい一日だった。朝は洗足学園へ。作曲の松尾さんに会ったので、最近少し気になっている「旋法」に関するクラシック系の本はないだろうかと訊くとまずないだろうとのこと。その後授業で音階練習をやると、物凄い効果のあることが分る。そして、教室から出ると、松尾さんが待っていて「さっきの話が気になって」と言ってマリー・シェーファーの「世界を調律する」を見せてくれた。この本は持っていないけど図書館に行ったときは読んでいる。でもなぜか気になっていると後で符合する。夕方編集マンの人に会い、出版関係の話を伺い、その後銀座の王子ホールへと向かう。福島青衣子さんというハーピストのリサイタル。私は音楽会には殆ど行かないが、手袋アーチストのお母さんとは以前「よろず会」という勉強会サークルの同人だった関係で、元「よろず会」のメンバーとも会えるかもしれないと思って出かけたわけだ。自由席の隣の女性が気になって思い出すと、なんと昔、小アンサンブルで一緒していただいたハーピストの木村茉莉さんだった。お姉さんの木村薫さん(指揮者の岩城さんの奥さんでピアニスト)と私とは芸大の同級生だった。最近私のやっているミーントーンハープの話などをしたが、西麻布の高田さんとはすぐ近所。高木真理子さんももちろんよく知っていてミーントーンハープのことも多少はご存知のようだった。もし空いていたら12/23にミーントーンハープをやる予定なので、と言うと興味を持ってくれたようだった。さて、リサイタルの中身だが、最後の曲がなんとマリー・シェーファーの曲だった。打楽器を左右に置きハープを弾きながらガシャガシャといろんな音を出す。少しは期待したマリー・シェーファーだったが、こういう曲は受け身で聴いていると非常に欲求不満になる。つまり、やっている本人が一番面白いのだ。他の曲も含めややメリハリが少なく、ハープ一台で2時間というのは少し長い。終って元「よろず会」のメンバーの女性二人と久しぶりに焼鳥屋で歓談。懐かしかった。