なんだか遠足前の子どもみたいになかなか寝られず、朝も5:30に目が覚めた。結局、8:12富山発の地鉄電車宇奈月温泉へ。40年前はちゃんと観光電車だったけど今はその面影もない。乗客も少なく少し淋しい。上市と言う駅でスイッチバックして方向転換をするけど、平野の真ん中で何故なんだろう。箱根登山鉄道や富士急の富士吉田ならよくわかるけど、ここは意味不明だ。島根の一畑電鉄も途中にスイッチバックがあるが、あれは戦前一畑薬師へ行くための方向だったが、その線がなくなってからもその名残が残っているのだけど、この駅にもそんな歴史でもあるのだろうか。1時間半かけて、宇奈月到着。トロッコ電車に乗り換え。40年前は非常に愛想のない電車だったが今は完全に観光相手に変化している。元々は関西電力の工事用の軌道だったから乗せてやってるという態度丸だし。確か走行中の事故には責任を負いかねるのでそれを了承しろという脅しの言葉があったと思うが今はそんな言葉もなく、駅員も非常に親切だしお姉さんが弁当や酒を売りに来る。トロッコ電車も綺麗になり、何より驚いたのは走り出しての車両の音が静かになったことだ。前は素彫りのようなトンネルの中で絶叫する車両の音が凄まじく非常に恐かったのだが今はそんなことはなく、いささか拍子ぬけ。それでもこんな電車は関東には見当たらない。大井川鉄道にしたって大したことはなくずっとこの電車に乗りたかったけど、やっと実現できたのだ。天気も良く紅葉も美しい。約1時間20分くらいで終点の欅平に着いたが、ここも立派な駅舎が建ち、レストランまである。昔は全く何もなく、客はぼーっと待ってそのまま折り返すだけだったのが懐かしい。宇奈月へ戻ったが、電車の連絡が悪すぎる。2分では絶対に間に合わないのに、14:02分に着いて14:04分発はないだろう。地鉄も意地悪だねえ。何か原因があるんだろうけども。結局1時間近く待たされて富山へ。この時間は高校生の利用が多く、ジジババもいるし、完全な地元密着だ。戻って夕方の「はくたか」で東京へ。