昨日の続きだけど、野村さんのヴァロッティ調律推進に関して、久しぶりに平島さんの「ゼロビートの再発見」を読み直して驚いた。私はずっと、平島さんはヴェルクマイスターの信奉者だと思っていたが実はヴァロッティ調律が一番優れているし、平均律に凝り固まった調律師をも説得しやすいだろうと書いている。私はこの本の復刻のために駆けずり回ったんだけど、こんな重要なことを読み落としていたなんて......。
今日の午後はフレンズで純正律のお茶会。1時過ぎにヴァイオリンを習いたいという女性が来る。私が出しているDuo VlnのCDでさらっているというので、一通り聴く。終ってレッスンして欲しいというので、その前に自分の演奏を録音して、自分のイメージ通り弾けているかどうか、先ず自分で判断してからにするように言う。何も分らない子どもじゃないんだからまずはイメージトレーニングが最大のレッスンだ。そして、音が思うように延びないとか大きさが一定しないとか、自分の欠点が見えて、克服できなければ初めて人の助言が役に立つのであり、言われてからやるのでは上達が遅い。これは総てのことに言えるはずだ。
フレンズは程よい満員で始まった。今回は13年前のソニーから出た純正律のCDの秘密の話をきっかけに、クリスタル・ボウルの紹介とか、ハープセラピー計画とか、音楽療法について音友の芹澤さんとの対談等々、いつもとは違う趣向で、やっていても面白かった。終って浜の家で打ち上げ。