週刊新潮を読んで驚いた。今ごろになってショスタコの「森の歌」が復活上演されるというのだ。ショスタコの世渡りの上手さを見せつける証拠の曲だ。私は前々からショスタコのIQの高さと計算づくには舌を巻いている。「ムツェンスクのマクベス夫人」で徹底批判された彼は練習中だったNo4交響曲の譜面を回収し、共産党幹部にはこの程度の曲、ということで五番交響曲を書き、まんまと大成功。そして大期待された9番でまたも人をおちょくったため、大批判されて彼は何と「スターリン万歳」と臆面もなく歌い上げるオラトリオを作ってしまったのがこの「森の歌」だ。私が中学のころは社会主義的「うたごえ」運動がさかんだったためこの曲は良く歌われていたが、最近は全く聴かなくなったのにねえ。
箏の吉原さんとの合わせのため、洗足へ。終って久しぶりに渋谷のHMVで、NaxosのCD,3枚購入。