洗足

今日は久しぶりに洗足学園講義の日。10時40分開始だが、学生の集まりが少なく、かえってゼミナールのようになって和気あいあいと漫談大会。いろんな話をしたけど、グレゴリアン・チャントと日本の仏教音楽、声明が似ているという話になり、比叡山延暦寺の話をすると、そこまではなんとなく分かるんだろうけど、最澄の開いた天台宗が日本の仏教の総本山、つまりヒエラルキーだ、というとみんなポカーン。ま、ヒエラルキーという言葉は分からなくとも、日本の仏教の開祖であるということすら全員知らない。で、日本の仏教は、浄土真宗日蓮宗だというと、ますますみんなポカーン。そして極め付けは、創価学会日蓮宗門徒集団だというと全員「えーっ!えーっ!」のトリビア状態。ほんとに困ったもんだな。日蓮宗は当時の仏教の原理運動だったというとまたポカーン。その日蓮宗の現代における原理主義創価学会だというと、もうみんな「ついていけん」状態。困ったもんだな。公明党という与党の一角の政党の、よってきたる原点を知らないなんて。それでも立派に選挙権持ってるんだもんな。音大生だから無知なんだろうか。他の大学生も似たりよったりかな。