FM・CD

FMで、ピエルネの小品「鉛の兵隊の行進」。この曲には特に思い入れの記憶がある。子供の頃聴いた印象が忘れられず、作曲家と題名だけは頭に叩き込み、のちに自由にLPを買えるようになってから探し回ったが、どこにも発見できなかった。音楽事典をみても、ピエルネの作品表にはない。ひょっとしてバレエの中の曲かと思い、「シダリーズと牧羊神」を買ったりしたが関係なかった。ひょっとしたら別の作曲家かと思い、探索している時に新しい発見をしたのは、ヒッチコック劇場のテーマ音楽がグノーの「人形のための葬送行進曲」だったというようなオマケもあった。そんな過去をひきずりつつ、今日、もういちどピエルネの作品であることを再確認したのだが、私が知っているのはもちろんオーケストラヴァージョン。所が説明によると元はピアノ曲だったということ。それじゃ分からなかったわけだ。あとはサンサーンスのチェロとオケの組曲、R・シュトラウスの「ツァラトゥストゥラはこう語った」、ヒンデミットの「フランス舞曲組曲」、プーランクの「ピアノと木管のための6重奏曲」。夜聴いたCDは、ムソルグスキーラヴェルの「展覧会の絵」2回目。メンデルスゾーンのピアノトリオ、2回目。ルビンシュタイン、ハイフェッツ、ピァティゴルスキーという、いわゆる100万ドルトリオだが、ハイフェッツがピァティゴルスキーに遠慮しているのか、全く「らしさ」が感じられない。