洗足前期最後の講義

今日は洗足前期最後の講義の日だ。朝早く起きて講義内容を考えたがまとまらず、CDを多めに持って出かける。着いてみるとちょっとした手違いで教室がダブルブッキング。少し遅めに始まる。この間のアンサンブル講座の話を中心に音程の取り方の基本をもう一度説明する。とにかく言いっぱなしのスピード違反にならないように、なるべくかみ砕いて話すうち、全音にも半音にも「大」と「小」があり、純正律の「ドレミ」は大+小、ピタゴラス音律は大+大でその差は半音の100分の22だと何度も言ううち、学生は初めて理解したようでこんなこと誰にも教わったことはない、というから冗談で「私の話は一回1万取ってもいいよな」というと、学生からそれじゃ安いなんて本気で言われちゃった。
渋谷へ出てHMVへ寄るのは殆ど病気だが、エルガーの「エニグマ変奏曲」「序奏とアレグロ」、LSOのライヴ録音で¥1190は安い。マリピエロの弦楽四重奏曲8曲で¥890とこれも安い。そして殆ど知らなかったオランダの作曲家ディーペンブロックの2枚組、これも¥1092と安い。
事務所へ戻ると純正律音楽研究会の会報が出来上がっていた。そしてストリング誌への原稿に再度眼を通してメールで送る。
夜、エルガーの「序奏とアレグロ」を聴く。私はこの曲が大好きなのだけど、コリン・デーヴィスの思い入れが強過ぎて臭い。