聴いたCD

キース・ジャレット「ケルンコンサート」。こんな有名な盤、昔LPで持っていたんだけど、誰かに貸したら行方が分からなくなってしまい、まあいいや、FMでもいつでも聴けるわと思ってほったらかしにしていた。LPで聴いたときの記憶は、なんだか単純なことばかりやっているなあとの印象だった。昨日タワレコのクラシックフロアで売っていたので懐かしくなって買ったのだけど、今朝聴いて大ショックを受けた。私の今の作曲の基盤そのものと全く同じ考えなのだ。2コードだけの延々たるパラフレーズは単純そのもののモードで、同じモードでもコルトレーンのようなダンモ臭さは全くなく、ドデカから改悛したぺルトの「アリーナ」と同じだ。時は1975年。私は以前、純正律の会報に「「現代音楽は1976年に死んだ」という文章を書いているがその1年前のできごとだったのだ。ポストモダンの先頭に立った斬り込み隊長キースに脱帽。
戦前の日本管弦楽から尾高尚忠の「日本組曲」。なんだか大先輩には申し訳ないけど、「はい、よくできました」ってところか。平尾貴四男、交響詩「砧」。西麻布におられる平尾昌晃氏の親族だけど、この曲はちょい頂けない。