出版芸術社

午後、飯田橋出版芸術社で<クラシック埋蔵金>の章立て打ち合わせ。中身に関しては全く問題がなく、11月の頭に刊行予定となった。そのためには8月中に書き上げなくてはならない。昨日、これからの予定を整理していたらとんでもないスケジュールになりそうだ。8月のクルージングコンサートに向けて、ハープとヴァイオリンのCDを作る予定で録音が7月の9日に決めたが、作曲はこれからだ。7月7日の洗足のアンサンブルの授業は練習が必要だし、7月の12.13、目黒区の子供用のレクチャコンサートも考え、小松真知子さんと練習しなければいけない。また、お箏の吉原さんとのコンサート、近江楽堂を10月17日に取ったので、それに合わせてCDを作らねばならない。また、11月3日の黒川さんのコンサートに向けて新曲の委嘱がきているのと、前からの懸案、組曲「山手線」の録音も入ると、ハハハ、30代のころの忙しさだな。
ところで、世間話で出版芸術社の原田社長に先日亡くなった今日泊亜蘭さんの話題を出すと私の予想通りいっぺんに話題が沸騰した。原田さんは戦後日本SFの育ての親で、今日泊亜蘭さんのデビュー作「光の塔」を出した講談社系の東都出版の編集長だった。当時、SFなんてジャンルは日本にはなく、無理矢理推理小説として出したそうだ。そして、今日泊さん最後の短編集も出したんだと言って出版芸術社刋「まぼろし奇譚」を頂いた。私は今日泊亜蘭さんの大ファンなんだけど会いたいと思っても、すごい人間嫌いで相手にしてくれなかったでしょうね、というと原田さん、「いや結構気が合ったかも知れませんよ」というありがたい?お言葉。残念だったなあ。
原田さんにタイトなスケジュールのことを言うと、「書けるの?」と心配されたので「作曲ばかりやっていても煮詰まるので文章を書くのは楽しい」というと「珍しい人だなあ」と変な感心をされた。