夜聴いたCD

まずマスランカ。私はマスランカの名前は知っていたが、吹奏楽系にはあまり興味がないのでパスしていた。,吹奏楽なのにひっそりと静かなのはちょいユニーク。Sym No2、これはマサチューセッツ大学の演奏がひどく、興を削がれる。次はリーム。私は西独系の現代音楽が大嫌いなので名前すら知らなかった。戦後すぐのシュトックハウゼンを大将にしたドナウエッシンゲン現代音楽祭でのインチキ振りはすぐさま日本に飛び火し、諸井誠をはじめ、羅患者が続出し、今でも悪影響は尾を引いている。私は決してコンサバではないから、電子音楽、12音、無調が嫌いなのではない。しかしいい作品が殆どないのも事実だと思う。ドナウエッシンゲンのインチキ振りを一言で言えば耳の悪い作曲家が、自分の書いたスコアがどういう音がするのか全く分かってないということなのだ。こんな無責任な奴に付き合わされる演奏家や聴衆はいい面の皮だ。リームは練習のときに一切文句を言わないそうだがそりゃ、分かってなきゃ文句も言えんわな。一曲目の大太鼓連打を聴いてはっと気づいたことがあった。一昨年、池袋の芸術劇場で邦楽器と洗足大学オーケストラの新曲発表コンサートがあり、ライブ録音もされているが、そこで初演されたのはイタリア人と池辺晋一郎の三味線協奏曲、そして私の邦楽器とオーケストラの合奏協奏曲「華の宴」だったが、池辺の曲が延々と大太鼓連打が続くのだ。忠臣蔵の時期でもないのに何を考えてるんだろうと疑問に思っていたが、そのアイデアはリームだったんだ。ところで、リームはとても早書きで既に400曲は超えているらしいが、あんなんで良ければ私なら1000曲は超えるなあ。