歌姫の相良京子さんからのオファーで、甲府から少し離れたところにあるブライダルホールティンカーベルというところで、純正律のミニコンサートで演奏するため、朝9時発中央線特急で神田嬢と一緒に甲府に向かう。甲府からタクシーで現場に向かうが運転手は知らないという。それも道理で今年の1月にできたばかり、しかも行ってみるととても個性的な平屋造りでそこがブライダルホールとは普通は思わないかもしれない。その中に入ってみると、とてもユニークな造りで、これは東京では絶対できない設計だと思う。そしてとても居心地のいい中庭では、いいサウンドのCDが流れている。えっと思うとそれは私の純正律のCDだった。その場の雰囲気にとてもマッチしていて、すばらしい演出だと思う。このすばらしい音響システムはタイムドメインという京都の会社にオーダメイドしたものらしい。ゲストで参加してくれた老健施設はまなすの施設長ドクター六花もすっかりしびれまくって、自分の新しいうちに入れたいなどと言うし、沼津から来てくれた監事田向氏も感心していた。演奏はそのブライダルホールの教会の中。これがまたいい雰囲気のエコーが充満していて、練習で少し音出しをしたが、これはいけると思った 。13時にスタート。例によってバッハで始まり、お名前変奏曲などやりつつ、とてもいい雰囲気の中で純正律のヴァイオリンを弾いていると、自分がとても気持ちいいということを感じる。お客さんの顔つきもみんなとてもいい感じだった。最後にドクター六花の歌を2曲。このミニコンサートを企画してくれた相良さんは、私のことをやや恐ろしげに「先生」と言って紹介していたが、結果的にはそんなことはどうでもいい雰囲気になったと思う。このコンサートの関係者たちの多くはCI協会の関係者で、打ち上げはその流れで、近くの有機村という自然食関係のお店に呼ばれた。だいたい20人くらいで、ひとりずつ自己紹介をしつつ、その中からまた話が発展して、とてもおもしろかった。有機村で頂いたお食事はとてもすばらしく純正律の味がした。やはり料理の真髄も純正律なのだなと改めて思う。大感激。