今日は串本から久しぶりに東京へ出てきた奥天女史と西麻布で昼を食べながら歓談。彼女は今は焼鳥とラーメンのおばさんだが、元はバリバリのコロムビアのディレクター。私とは40枚くらいCDを作っている。NYのスタンウェイを買ったんだと自慢して喜んでいた。午後は相変わらずスコア書きだが、とんでもない情報が入って愕然となり、筆が進まなくなる。この仕事は10/5、池袋の芸術劇場で行われる邦楽器とオーケストラの新曲発表のコンサートで、作曲家は3人。イタリア人のSollima、池部晋一郎、そして私だが、Sollimaは弦楽合奏バック、池辺晋一郎は三味線協奏曲、私は邦楽器アンサンブルとオケのための合奏協奏曲で、どう見ても私の作業が一番大変なのは一目瞭然。この企画は元々プロのオケでやる予定だったが現邦研が洗足学園に引っ越したこともあって洗足がバックアップしてくれることに成ったので洗足学園オケでやることになったという。それはそれではあ、そうですか、なんだけど、オケに学生が多いので夏休み前に譜面が欲しいので7月一杯に完成してくれという。Sollima、池辺晋一郎は大丈夫なのかと何度も訊いたが良く分からない。本番が10月5日で練習が9月半ばならどう考えても完成は8月一杯でいいはずなのにあまりにもヤイノヤイノ言うので仕方なしにやっているが、なんで学生のため早くしなきゃなんないのか、わたしゃ学生オケのための練習曲を書いてるんじゃないわとむかついていたが、なんと池辺晋一郎は8月一杯まで期限を延ばしたという話を聞き私は血管が破れるほど血圧が上がったわけだ。Sollimaもいつになるか分からないらしい。今でも8月一杯でいいはずだと思っているから、それよりも早く書くなんてモチベーションが上らないこと夥しい。早く書きすぎるといろいろと不安が生じて書き直したくなるというのは作曲家の心情が分かっている人には当然のことなのにそういう気分のワカラン状況設定には非常に腹が立つ。ってわけでグダグダふて寝していると、4時半過ぎにけっこう大きな地震があり、本がバラバラ落っこちてきてびっくりしたなあもう。