朝のCA-TV、ベートーベンの「プロメテウスの創造物」序曲、ああ、いつ聴いても最悪の曲、ドミソばかり強調したとてもどんくさい曲。「1+1=2」という横断幕をかかげて大威張りしているようなもの、世界中にはびこるベートーベン神話をくつがえさないと、クラシックファンは絶対に増えない。買ってきたCDを整理しながら聴いた曲、Ma Sicongという中国人作曲家のSymともう1曲、1993年、上海フィルの録音だが、曲もよくない上に演奏が最悪。日本のアマチュアオケの方がもっとうまい。こんなもの\2000で売りやがって。もう1枚、LiapounovのSymNo.2。リャプーノフは私の大好きな作曲家で、1920年頃に書かれて初演されず、死後40年くらい経って初演された70分近くかかる大曲。全楽章に亘って循環テーマが流れ続ける。時々スクリヤビンになろうとしてなりきれないが、革命から逃れてパリ亡命の中で書かれた割りには、おだやかで美しい曲だ。
夜、渋谷で久しぶりに文化創作出版の行本社長と飲む。ほとんど同い年なので話はよく合う。とてもせっかちなのも私と似ている。予想通り、出版業界も不調だね。久しぶりに飲みすぎたぁ。