買ってきたCDの続き

デニス・エバーハード。私と同じ1943年生まれで、広島、長崎をテーマにした「プロメテウスの嘆き」とか原潜事故で死んだソ連兵士に捧げるピアノ協奏曲とかで、少しは期待したが最悪。とても古いタイプの不協和音現代音楽で聴くに堪えない。ただ「プロメテウスの嘆き」の頭のロシア人バスの声はかすかにホーメイ倍音が聞こえる。そして、あの神童、渡辺茂夫13歳の時の1955年録音のグルリットのヴァイオリン協奏曲。曲は大したことないけど、ヴァイオリンが無茶苦茶上手い。聴いていて息苦しくなるほどだ。解説を読んでまたびっくりした。茂夫君は当日高熱を発し、医者の中止命令を無視して注射を打って演奏したんだという。そんなハンデはいっさい感じられない。凄い人を無くした日本の損失は計り知れない。そして<UK>をもう一度。