日活映画三日目

今日が最後の私の日活映画。澤田監督「反逆のメロディ」。確かこの映画は音楽一本立ちの私のデビュー作品のはずだ。澤田監督も独立一本目のはずで新人同士でコンビを組んだんだったと思う。梶芽衣子を始めとしたおなじみメンバーによる凄まじいアクション。私の方も自分の弦楽四重奏を全員エレキにし、果敢にジャズロックに挑戦。こちらも精一杯の音の暴力。マイルス・デヴィスがエレキトランペットで8ビートに変身して、ジャズ界に大旋風を起こした直後で、この映画にも色濃く反映されている。後、R&Bそしてバカラックとやりたい放題。でも日活のみんなは喜んでくれた。この直後東映の大泉から声がかかり、私はエレキシタールにいろんなエフェクターかまして斬新な音を作ったが、試写を見た撮影所長から「うるさい騒音で映画を汚した」と罵倒され、東映出入り禁止になっちまった。両社の社風の違いが良くわかった。
この後、「かぶいて候」で上野さんの御一統にあい、話が盛り上りそうになったけど今日は深酒を避けるために焼酎2杯で退散。